今回は、このブログにもよく登場するHbA1cについて書いてみます。
HbA1cって何なの?
HbA1c=ヘモグロビンエーワンシーと読みます
HbA1cは、血糖測定、尿検査の他、糖尿病患者には欠かせない検査項目です。採血でわかります。HbA1cは、ヘモグロビン(赤血球内のたんぱく質)とブドウ糖がくっついたもの=グリコヘモグロビンのことです。糖尿病になると血中のブドウ糖が多くなるため、ブドウ糖とヘモグロビンが結びついてグリコヘモグロビンが増えます。そのヘモグロビンがどれくらい血中にあるのかを調べる検査項目です。
過去1~2ヶ月の血糖値の平均値がわかる
ヘモグロビンの寿命は約4ヶ月なので、月に一度HbA1cを調べると過去1~2ヶ月の血糖値の状態がわかります。
HbA1cの正常値は?
正常値は4.6~6.2%
HbA1cの国際標準値(NGSP)の指標です
コントロール評価 | |||||
指標 | 優 | 良 | 不十分 | 不良 | 不可 |
HbA1c(%) | 6.2未満 | 6.2~6.9 | 6.9~7.4 | 7.4~8.4 | 8.4以上 |
私は今のところ7.0%なので不十分です(*‘∀‘)
糖尿病さんが高いとか低いとか、病院に行って上がってたとか下がってた、と言っているのはこの値のことです。この値だけではありませんが、HbA1cの値をもとに、血糖コントロールが出来ているかを判断します。血糖ノートに良好な血糖値を記入して提出しても、HbA1cが高ければ、ドクターにはバレてしまいます( *´艸`)
今のHbA1cさえ良ければ安心、ではない
では、HbA1cが正常値ならば安心しても良いのでしょうか。それは違うみたいです。合併症になる確率は罹病期間と血糖値が高かった期間がどれくらいかによるものであり、HbA1cはあくまで最近の血糖コントロールの結果なので、昨日今日の検査結果に一喜一憂してもしかたがない、という文献を読みました。過去のしっぺ返しがいつかやってくると思うと怖いですが、合併症治療・予防は日々進歩しているから、失明も壊疽も怖くない、といった内容でした。だいぶ2型糖尿病の治療向けでしたが、読んでみて勉強にはなりました。
10年前の血糖コントロールが自分にどのように返ってくるのか。そして10年後の自分のために今何ができるのか。私も罹病20年を迎えたので、手遅れかもしれないけれど、悪あがきをしていこうと思います。
今日も血糖コントロール、お疲れさまでした。
それでは、また。